星や宇宙についてもっと知りたい!と思うなら、博物館や科学館を訪れてみましょう。本や動画で見るのとはひと味もふた味も違う、深い学びと感動がそこにあるはずです。日本全国から、宇宙をより楽しく、より身近に感じられるスポットをご案内します。
※アイキャッチ画像提供:宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

宇宙好きなら足を運びたい、全国のおすすめ宇宙スポット

古くから人々が見上げ続けてきた星の輝きや、最先端の宇宙開発技術──さまざまな「宇宙の不思議」を学べる全国の施設へ出かけましょう!

【茨城県】JAXA筑波宇宙センター

JAXA筑波宇宙センターは、日本の宇宙開発の中枢を担う施設です。53万平方メートルもの広大な敷地では、人工衛星の開発や宇宙飛行士の養成、ロケットの研究などが行われており、まさに日本最大規模の宇宙開発拠点といえるでしょう。

画像1: 画像提供:JAXA

画像提供:JAXA

センター内には展示館「スペースドーム」(※)を併設。JAXAが開発に関わった人工衛星の試験モデルや、実験で使われたロケットエンジンといった、宇宙開発の「リアル」に触れられるのは大きな魅力。広場にはH2ロケットの実物が展示されており、全長50mの迫力が眼前に迫ります。

画像2: 画像提供:JAXA

画像提供:JAXA

ガイド付きの施設見学ツアー(要予約)もおすすめ。広大なエリアをバスで移動しながら、「きぼう」運用管制室をはじめ、日本の宇宙開発の最前線を体験することができます。施設内では宇宙飛行士認定証がもらえるアクティビティもあるので、親子で挑戦してみるのもおすすめです。

※:2025年春頃まで休館中。

JAXA筑波宇宙センター

住所
茨城県つくば市千現2-1-1

Web
https://www.jaxa.jp/about/centers/tksc/

【東京都】日本科学未来館

ミクロの世界から宇宙の広がりまで、私たちが暮らす世界のあらゆるしくみを探索するミュージアム。常設展示には「世界をさぐる」「未来をつくる」「地球とつながる」の3つのゾーンがあり、最先端の研究をわかりやすく、楽しく紹介しています。

画像1: 画像提供:日本科学未来館

画像提供:日本科学未来館

宇宙での生活に必要な装備を再現した展示やロケットエンジンの実物など、宇宙に関する展示も充実。レストランではISSで採用された宇宙日本食と同じ製法のカレーソースを使用した「スペースカレー弁当」も。さまざまな角度から、宇宙飛行士気分を味わえそうです。

画像2: 画像提供:日本科学未来館

画像提供:日本科学未来館

また「ドームシアターガイア」では、ドーム型のスクリーンで大迫力の立体視映像を上映。私たちが見慣れた日常の空間と、壮大なスケールの宇宙をつなぐ物語『バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~』は必見です。

日本科学未来館

住所
東京都江東区青海2-3-6

電話
03-3570-9151

Web
https://www.miraikan.jst.go.jp/

【石川県】宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

石川県・能登地方に位置する羽咋市。この場所が「UFOのまち」と言われているのはご存じでしょうか。地元に伝わる謎の飛行物体「そうはちぼん」伝説がその由来です。

画像1: 画像提供:宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

画像提供:宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

そんなUFOのまち、羽咋市が手掛ける宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」。展示室には、NASAやソ連が実際に使用した本物の宇宙機材がずらり。ユーリ・ガガーリンによる人類初の宇宙飛行や、アポロ計画の月面着陸で活躍した非常に貴重な機材も間近で見ることができます

アメリカのスミソニアン博物館(※)の協力を受けたこだわりの展示方式も見どころ。宇宙をイメージした薄暗い照明など、没入感あふれる空間演出にも引き込まれます。

画像2: 画像提供:宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

画像提供:宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

プラネタリウム「コスモシアター」も併設されており、宇宙をテーマにしたプログラムが毎日上映されています。

※:アメリカにある世界最大級の博物館・研究機関のネットワーク。「国立自然史博物館」や「国立航空宇宙博物館」など19の博物館、美術館、動物園などがあり、科学、歴史、芸術、宇宙、自然など幅広い分野の展示を楽しむことができる。

宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

住所
石川県羽咋市鶴多町免田25

電話
0767-22-9888

Web
http://www.hakui.ne.jp/ufo/index.html

※2025年3月まで休館中。

【愛知県】名古屋市科学館

国内屈指の規模を誇る総合科学館。館内は「生命館」「天文館」「理工館」の3つのエリアで構成され、天文館にはプラネタリウムを備えています。

画像1: 画像提供:名古屋市科学館

画像提供:名古屋市科学館

プラネタリウムのドーム内径は35m、座席数は350席と世界最大級。光学式プラネタリウムと最新鋭の映像技術を組み合わせ、限りなく本物に近い星空を再現しています。ゆったりとしたリクライニング席は左右に回すこともでき、まるで実際に天体観測をしているようなリアルな体験が叶います。

画像2: 画像提供:名古屋市科学館

画像提供:名古屋市科学館

全国のプラネタリウム観覧者数ランキングでも1位を誇り1)、天体ファンなら一度は訪れたい施設といえるでしょう。経験豊富な学芸員による生解説も人気で、毎月テーマを変えてさまざまな話題が取り上げられます。わかりやすいナレーションで、お子さんの初めての宇宙体験にもぴったりです。

名古屋市科学館

住所
愛知県名古屋市中区栄2-17-1 芸術と科学の杜・白川公園内

電話
052-201-4486

Web
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/

【関連記事】プラネタリウムでおすすめの席って?宇宙に没入できるポイントを解説

【大阪府】大阪市立科学館

オフィスビルが立ち並ぶ大阪・中之島エリアに位置する大阪市立科学館は、「宇宙とエネルギー」をテーマにした施設。楕円形の特徴的な外観は、太陽をめぐる惑星の軌道を表現しているのだそう。

画像1: 【大阪府】大阪市立科学館

4階建ての館内には、約200点の展示物が並びます。月の満ち欠けなど身近な話題から、宇宙をつくる素粒子のような目に見えない世界まで、幅広い観点で宇宙を深掘りすることができるでしょう。

画像2: 【大阪府】大阪市立科学館

前身となる「大阪市立電気科学館」は日本初の科学館であり、東洋で初めてプラネタリウムを導入した施設としても知られています。現在でも高性能の投影システムをもつプラネタリウムを備え、スタッフの生解説とともに多彩なオリジナルプログラムを提供しています。

大阪市立科学館

住所
大阪府大阪市北区中之島4-2-1

電話
06-6444-5656

Web
https://www.sci-museum.jp/

【島根県】島根県立三瓶自然館サヒメル

島根県・大山隠岐国立公園内にある博物館です。県内の豊かな自然について学ぶ常設展示に加え、宇宙を体感できるプラネタリウムと天文台を併設しています。

画像1: 画像提供:島根県立三瓶自然館サヒメル

画像提供:島根県立三瓶自然館サヒメル

プラネタリウムでは、宇宙のメカニズムを紹介する番組や物語仕立てのプログラムなど、バラエティ豊かな内容をラインナップ。子どもから大人まで、気分に合わせて選ぶことができるでしょう。個性豊かなスタッフが日替わりで生解説を行う「季節の星座案内」も人気です。

画像2: 画像提供:島根県立三瓶自然館サヒメル

画像提供:島根県立三瓶自然館サヒメル

また、天文台には60cm反射望遠鏡(※1)とクーデ式20cm屈折望遠鏡(※2)を設置し、毎週土曜の夜に天文観察会を実施しています。望遠鏡での観察はもちろん、屋根が開く観察室で寝転がって空を見ることも可能。市街地の明かりに邪魔されず、星の輝きを心ゆくまで楽しめます。

※1:大型の鏡で天体の光を集め、暗い天体も鮮明に観測が可能な望遠鏡。
※2:レンズで光を集める望遠鏡。接眼部が極軸に固定されているため、安定した視界を得ながら観測できる。

島根県立三瓶自然館サヒメル

住所
島根県大田市三瓶町多根1121-8

電話
0854-86-0500

Web
https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/

【愛媛県】愛媛県総合科学博物館

自然や生物、天文、産業など、あらゆる科学知識を体験しながら学べる博物館。常設展示は「自然館」「科学技術館」「産業館」の3つのゾーンで構成されています。

画像: 画像提供:愛媛県総合科学博物館

画像提供:愛媛県総合科学博物館

自然館では宇宙のなりたちや地球誕生の秘密を、科学技術館では日本の宇宙開発について詳しく紹介されています。H2Aロケットの実物大模型などの展示に加え、地元愛媛や四国地方で製造された宇宙食など、身近な話題から宇宙に触れられるのも興味深いところです。

画像: 画像提供:愛媛県総合科学博物館/(C)GOTO

画像提供:愛媛県総合科学博物館/(C)GOTO

さらに世界最大級の直径30mのドームを持つプラネタリウム(※)を備え、その特色は光学式投影機とデジタル映像を駆使した大迫力の映像。まるで宇宙空間に飛び込んだような、臨場感抜群の体験ができるでしょう。

※:2025年3月まで休止中。

愛媛県総合科学博物館

住所
愛媛県新居浜市大生院2133-2

電話
0897-40-4100

Web
https://www.i-kahaku.jp/

【鹿児島県】JAXA種子島宇宙センター

総面積約970万平方メートルに及ぶ、日本最大のロケット発射場です。日本における人工衛星打上げの中心的な役割を担う場所で、美しい海を背景にたたずむ様子から「世界一美しいロケット発射場」と呼ばれることも。

画像3: 画像提供:JAXA

画像提供:JAXA

「大型ロケット発射場」「衛星組立棟」「衛星フェアリング組立棟」などの設備があり、ロケットの組み立てから整備・点検、打上げ、その後の追跡まで一連の作業がここで行われています。

画像4: 画像提供:JAXA

画像提供:JAXA

敷地内の「宇宙科学技術館」では、センターの取り組みを過去・現在・未来にわたって学ぶことができます。ロケットの部品などに直接触れたり、打上げを間近で見上げる擬似体験ができたりと、この場所ならではの“生きた体験”を数多く用意。大型ロケット発射場や総合司令塔に接近する貴重な体験も叶うバスツアー(要予約)にも注目です。

JAXA種子島宇宙センター

住所
鹿児島県熊毛郡南種子町大字茎永字麻津

Web
https://www.jaxa.jp/about/centers/tnsc/

【佐賀県】佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》

「佐賀発見・地球発見・宇宙発見」をキャッチフレーズに、宇宙の不思議を追求する科学館「ゆめぎんが」。巨大宇宙船のような建物のなかに、佐賀発見ゾーン・地球発見ゾーン・宇宙発見ゾーン、プラネタリウム・天文台が展開されています。

画像1: 画像提供:佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》

画像提供:佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》

インタラクティブな映像展示、月や火星の重力をジャンプで体験できるコーナーなど、五感で宇宙を「発見」できるのが魅力的。5つのミッションを通して、宇宙と自身のつながりを理解することができるでしょう。月や火星の重力を体験できるジャンプ装置は、子どもに大人気。宇宙ミッションに挑戦しながら、親子で楽しく学べる工夫がいっぱいです。

画像2: 画像提供:佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》

画像提供:佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》

また、世界に2台しかない貴重な光学式プラネタリウム「インフィニウムγⅡ」を2023年にオーバーホールして完全整備。驚くほど自然でリアルな星空が展開される直径18mのドーム内では、宇宙や天文をテーマにオリジナル番組を上映するほか、毎週土曜日にはスタッフによる生解説投映を行っています。

佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》

住所
佐賀県武雄市武雄町永島16351

電話
0954-20-1666

Web
https://www.yumeginga.jp/

【関連記事】無重力体験とは? しくみや費用、日本で体験できる場所を紹介

学んで、体験して、宇宙がもっと好きになる

知れば知るほどおもしろい、宇宙の秘密。楽しく学べるスポットを訪れれば、その魅力をいっそう感じることができるはず。気軽に足を運んで、知識と感動を深める特別な体験を楽しんでみませんか? 好奇心を刺激する未知なる世界が、あなたを待っています。

【関連記事】VRで月旅行へ!体感型施設「Space Travelium TeNQ」で五感を使って宇宙を感じよう

※この記事の内容は2025年2月28日時点の情報をもとに制作しています

This article is a sponsored article by
''.