前澤友作さんが日本人初の「ISSに滞在した宇宙旅行者」となるなど、私たちにとって少しずつ身近な存在になってきた宇宙旅行。日本国内でも、“飛行機型の宇宙船”や“宇宙へ行くための空港”など、宇宙を舞台にしたプロジェクトが実現に向けて進行しています。日本発・宇宙行きが夢ではない時代を先取りすべく、宇宙旅行の“今”をご紹介します。

現在「宇宙旅行」と呼ばれているのはどんなもの?

画像: 画像:iStock.com/6381380

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人類が初めて宇宙空間に到達する「有人宇宙飛行」を実現させたのは1961年。以来、数多くの宇宙飛行士たちが宇宙へ飛び立ちました。しかし彼らが宇宙へと向かう目的は、基本的に国家や国際機関などが計画したミッションを達成することでした。簡単にいえば「お仕事」として、宇宙へ向かっていたわけです。

しかし時代が進み、1990年代には民間による宇宙開発も本格化しました。そうした流れのなかで、個人的に宇宙へ旅行したいと希望する人に向けたサービスが検討されるように。以降、宇宙旅行は現実味を帯びた存在となってきました。

つまり現在の「宇宙旅行」とは、国家や国際機関のミッションと密接に関係せず、個人的な興味や非日常的な体験を目的に宇宙へ向かうことといえるのです。

世界初の「宇宙旅行」が実現したのはいつ?

では、いつ宇宙旅行は現実のものとなったのでしょうか?

世界初の宇宙旅行が実現したのは2001年のこと。ロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗り込み、ISS(国際宇宙ステーション)に7日間の滞在を果たしたアメリカの大富豪であるデニス・チトー氏は、世界初の「宇宙旅行者」として、歴史にその名を刻むことになりました。ちなみに、宇宙旅行のためにチトー氏が支払った代金は、2,000万ドル(当時のレートで約24億7,000万円)だったといわれています1)2)

それ以降、現在に至るまで複数人の民間人がチトー氏と同様にソユーズを利用しISSに滞在する宇宙旅行を実現しました。そのなかには、初の女性宇宙旅行者となったアニューシャ・アンサリ氏や、2021年に日本人初の宇宙旅行者となった前澤友作さん、平野陽三さんも含まれています。

もちろん、ロシアだけでなく、アメリカの民間企業であるブルー・オリジンやヴァージン・ギャラクティック、スペースXといった企業も宇宙旅行を提供しています。ISSへ滞在しないケースも含まれますが、2021年に宇宙に旅行者として行った人の数は、同年の宇宙飛行士を上回ったことが話題になりました。それから現在に至るまで、「宇宙旅行者」は増え続けているのです3)

【コラム】「宇宙と地球の境界線」はどこ?

ところで、宇宙旅行を理解するうえで押さえておきたい知識のひとつが「地球と宇宙の境界」です。「宇宙に行った!」といえるのは、どの程度の高度からなのでしょうか?

国際航空連盟では、高度100kmから上を宇宙と定義しています。ただし、米国空軍では高度80kmから上を宇宙と定義しているなど、「どこからが宇宙」という定義は、国や組織によって異なるのが現状です。

ちなみに大気圏(地球を取り巻く空気の層)は、高度500km超まで存在しています。つまり、高度100kmを超えても空気は存在するわけですから、空気の有無が宇宙の境界の基準というわけではありません。たとえばISSは高度400kmを飛行しています4)

画像: 宇宙旅行ってどんなもの?実現している旅の種類、費用の目安を解説

【図解】実現している宇宙旅行は3種類。概要と費用の目安

画像: 【図解】実現している宇宙旅行は3種類。概要と費用の目安

一口に宇宙旅行といっても、宇宙へ到達する方法や滞在時間など、その種類はさまざまです。ここでは、2024年3月時点で実現している3種類のほか、近い将来の実現が期待されているものまでを含めて、宇宙旅行の種類をご紹介します。

なお、宇宙旅行の費用については、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【関連記事】宇宙旅行の費用はいくら?現在の例や内訳、将来予想について解説

① 地球を周回する「オービタル旅行」

画像: ① 地球を周回する「オービタル旅行」

オービタル旅行とは、地球を周回する軌道に入る「オービタル飛行」による宇宙旅行のことです。先ほど紹介したチトー氏や前澤さんが高度400kmにあるISSに滞在した宇宙旅行が、すでに実現しているオービタル旅行の代表例です。

後述する「サブオービタル旅行」に比べ、宇宙での滞在時間が数日間〜2週間程度と長いため、宇宙の景色や無重力状態をたっぷりと楽しめる点が、オービタル旅行の魅力です。しかし、宇宙飛行士と同様の厳しい訓練を受けなければ参加が認められないほか、旅行代金も数十億円以上と膨大な額になるなど、気軽に参加するわけにはいかない現状があります。

滞在期間数日間から2週間程度
訓練期間100日間~
旅行代金数十億円~
※上記はあくまで目安の期間、金額です

② 短時間宇宙へ飛び出す「サブオービタル旅行」

画像: ② 短時間宇宙へ飛び出す「サブオービタル旅行」

地球を周回する軌道に入るオービタル飛行に対し、高度80km以上の宇宙空間に数分間到達した後に地上へ戻る飛行を「サブオービタル飛行」と呼びます。このサブオービタル飛行を利用した旅行が「サブオービタル旅行」です。

サブオービタル旅行の場合、宇宙の滞在時間は数分程度と限られていますが、それでも宇宙の景色や無重力状態を楽しむことはできます。また、オービタル旅行に比べれば訓練期間がはるかに短い点が特徴です。たとえばブルー・オリジンが提供するサブオービタル旅行の場合は、約2日間の訓練期間で宇宙へと旅立つことができます5)。旅行代金も、オービタル旅行に比べれば安価になっています。

滞在期間数分間
訓練期間約2日間
旅行代金数千万円~
※上記はあくまで目安の期間、金額です

③ ジェット機や気球を利用する「“疑似”宇宙旅行」

画像1: ③ ジェット機や気球を利用する「“疑似”宇宙旅行」

国際航空連盟の定義による宇宙は高度100km 以上ですが、実際にはそれ以下の高度でも、宇宙旅行に近い体験をすることが可能です。

たとえばジェット機で一定以上の高度間を、放物線を描くように上下することで、数秒~数十秒ですが無重力状態をつくることができます。この現象を利用した「無重力体験ツアー」は世界各地で実施されており、安価なプランなら150万円以内で参加できる場合もあります6)

画像2: ③ ジェット機や気球を利用する「“疑似”宇宙旅行」

また、特殊な気球を利用して成層圏(高度10~50km)まで上昇し、地球の姿や浮かぶ星々を、宇宙にいるかのように眺めることができる旅行プランもすでに販売されています7)

これらは厳密に言えば「宇宙旅行」ではありませんが、ロケットで宇宙空間に向かうのに比べれば安全性が高いとされているほか、金額も安価で、厳しい訓練も必要がない点などは魅力といえるでしょう。

<ジェット機の無重力体験の場合>

滞在期間数秒〜数十秒を複数回
訓練期間なし
旅行代金150万円~
※上記はあくまで目安の期間、金額です

<気球の成層圏滞在の場合>

滞在期間数時間
訓練期間なし
旅行代金700万~3,000万円
※上記はあくまで目安の期間、金額です

〈番外編〉「月旅行」「火星旅行」など、将来的には他の天体へも行けるように

画像: 〈番外編〉「月旅行」「火星旅行」など、将来的には他の天体へも行けるように

2024年3月現在、宇宙旅行で到達できるのは地球を周回するISSまでですが、将来的には月や火星など他の天体に向かう宇宙旅行も計画されています。

たとえば、2018年に発表された「dearMoon(ディアムーン・プロジェクト)」は、スペースXが開発する宇宙船「Starship(スターシップ)」で月周回を目指す月旅行の計画です。前澤友作さんが出資し、搭乗予定となっており、2024年以降の打上げが予定されています8)

参考資料

8)dearMoon「SCHEDULE」

【コラム】新たな宇宙旅行の滞在先「宇宙ホテル」とは?

画像: 画像:iStock.com/3DSculptor

画像:iStock.com/3DSculptor

2021年の前澤友作さんの宇宙旅行では、ISSが滞在先となりました。このISSは、複数の国家や機関が共同で開発および運用をする宇宙ステーションです。しかし一方で、民間が開発および運用する宇宙ステーションの建設も計画されています。民間の宇宙ステーションの用途には、宇宙旅行の滞在先である「宇宙ホテル」としての活用も含まれており、実現すれば宇宙旅行の重要な拠点となるでしょう。

その一例が、清水建設が1989年に発表した「宇宙ホテル構想」です。全長240mの建造物に64の客室モジュールを備える計画となっており、客室内は0.7Gの人工重力により地球に近い環境で滞在が可能になるとされています。また、宇宙旅行の醍醐味といえる無重力状態を楽しむための施設もつくられる予定になっています9)

このほか、海外でも宇宙ホテルの計画が進んでいます。近い予定ではアメリカのオービタル・アッセンブリー・コーポレーションが、2027年にスタッフを含め最大400人が収容可能な宇宙ホテル「ボイジャー・ステーション」の開業を目指しています10)

【2024年】海外で実施されている宇宙旅行の具体例とその費用

画像: 画像:iStock.com/Jorge Villalba

画像:iStock.com/Jorge Villalba

前述のとおり、すでに宇宙旅行は現実のものとなっています。高額な旅行代金は必要ですが、訓練を受ければ、民間人でも宇宙への旅を楽しむことができるのです。一例として2024年3月現在、宇宙旅行のプランを一般販売している主要な企業と、その費用目安についてご紹介します。

スペース・アドベンチャーズ(オービタル旅行)

エリック・C・アンダーソン氏がCEOを務める宇宙旅行関連会社です。電気自動車メーカー・テスラの創業者としても知られるイーロン・マスク氏がCEOを務めるスペースXと提携しており、スペースXの有人宇宙船「クルー・ドラゴン」に搭乗しISSに滞在するオービタル旅行のプランを販売しています。同社の公式サイトによれば、販売する宇宙旅行の価格は「お客様が選択する宇宙船、日程、およびミッションプロフィールに応じて異なります」とのこと11)。たとえばBBC(英国放送協会)の報道によれば、前澤さんが支払った費用は8,800万ドル(当時のレートで約100億円)と推測されています12)

会社名スペース・アドベンチャーズ
宇宙旅行の種類オービタル旅行
費用8,800万ドル/1人

ヴァージン・ギャラクティック(サブオービタル旅行)

同社は、英国のヴァージングループが2004年に設立した宇宙旅行関連企業です。2024年3月現在は、サブオービタル飛行による宇宙旅行のプランを販売しており、日本の宇宙旅行代理店、クラブツーリズム・スペースツアーズを通じて宇宙旅行に参加することが可能です。クラブツーリズム・スペースツアーズの公式サイトによれば、旅行代金は1人あたり45万ドル(2024年3月25日時点のレートで6,804万6,750円)となっています13)

会社名ヴァージン・ギャラクティック
宇宙旅行の種類サブオービタル旅行
費用45万ドル/1人

ブルー・オリジン(サブオービタル旅行)

Amazonの創業者として知られるジェフ・ベゾス氏が設立した、宇宙旅行関連企業です。同社が開発した有人宇宙船「ニュー・シェパード」を利用したサブオービタル飛行による宇宙旅行のプランを販売しています5)。価格は公表されていませんが、同じくサブオービタル旅行のプランを販売しているヴァージン・ギャラクティックと同等の価格なのではと推測されています。

会社名ブルー・オリジン
宇宙旅行の種類サブオービタル旅行
費用非公表

日本の宇宙旅行関連の主な企業・団体

画像: 画像:iStock.com/imaginima

画像:iStock.com/imaginima

海外の企業が先行する宇宙旅行ビジネスですが、もちろん国内でも、日本発の宇宙旅行の実現を目指す取り組みが盛んになっています。ここでは、注目を集めている主な日本の宇宙旅行関連企業や団体について簡単にご紹介します。

SPACE WALKER〈スペースプレーン開発〉

東京理科大学発の民間ロケット開発企業です。持続可能な宇宙輸送手段を実現する、有翼式再使用型ロケット(スペースプレーン)の研究開発を行っています。スペースプレーンとは、航空機と同じように自力で滑走し、離着陸および大気圏離脱・突入できる宇宙船のこと。スペースプレーン開発における軽量化技術を転用した、次世代複合材タンクの開発・製造・販売も手掛けています14)

参考資料

14)SPACE WALKER

PDエアロスペース〈スペースプレーン開発〉

独自の"切替エンジン"を搭載し、サブオービタル飛行で高度100kmの宇宙空間に到達する、再使用可能な有人宇宙飛行機(スペースプレーン)「ペガサス」を開発する企業です。また、スペースプレーンが離発着する宇宙港の開発にも取り組んでいます15)

参考資料

15)PDエアロスペース

岩谷技研〈気球開発〉

岩谷圭介氏が設立した、気球による宇宙遊覧フライトの実現を目指す、宇宙開発企業です。高高度ガス気球や気球に取り付ける気密キャビン(乗客席)などの開発・製造を行っています16)。気球による宇宙遊覧を商業運航する世界初の企業を目指しており、2024年には1人2,400万円で宇宙遊覧サービスの提供を開始します17)

スペース・バルーン〈気球開発〉

茨城県水戸市に本社を置く企業です。同社が開発する高高度気球システムを使った成層圏での運輸事業の立上げと、事業の一つとして宇宙遊覧サービスを予定しているほか、茨城県大洗町に宇宙港開港の構想を発表しています18)

参考資料

18)SPACE BALLOON

Space Port Japan〈宇宙港振興〉

日本に複数の商業スペースポート (宇宙港)を開港することをもって、広く日本の宇宙関連産業を振興する一般社団法人です。国内外の関連企業や団体、政府機関などをつなぐハブ的な役割も担っています19)

参考資料

19)Space Port Japan

日本の宇宙関連旅行を販売する旅行代理店

ここまで紹介してきた宇宙旅行や宇宙を体験するツアーに参加してみたいけれど、どこから申し込みすればいい? という人もいるでしょう。ここでは、宇宙旅行および宇宙関連旅行を販売している日本の旅行代理店の一部をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

クオリタ

大手旅行会社HISグループの旅行代理店です。2024年後半より実施が予定されている、Space Perspective社の成層圏気球「Neptune(ネプチューン)」による“疑似”宇宙旅行体験プランを販売しています。旅行プランの紹介サイトによれば、料金は1人あたり12万5,000ドル(2024年3月25日時点のレートで1,890万5,875円)となっています7)

【関連旅行】クオリタの旅行ツアーを確認する

日本旅行

老舗旅行会社である日本旅行は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)からの受託により、宇宙飛行士の活動やロケット打上げにかかわる支援業務に携わるなど、長年にわたり宇宙関連事業に取り組んでいます。2020年には、宇宙事業を専門に取り扱う「宇宙事業推進チーム」を設け、ロケット打上げ応援ツアーなど宇宙を身近に感じる旅を提供する「sola旅クラブ」というブランドもスタートさせています20)

なお、日本旅行のロケット打上げ応援ツアーの詳しい内容は、以下の記事で紹介しています。

【関連記事】一生モノの感動ツアーを届ける。宇宙への架け橋を目指す日本旅行の思い

【関連旅行】日本旅行の旅行ツアーを確認する

宇宙旅行への出発地「宇宙港」とは?

画像: 宇宙旅行への出発地「宇宙港」とは?

ここまで宇宙旅行に関してご紹介してきましたが、ロケットやスペースプレーンはどこから出発するのでしょうか?

飛行機が離着陸する拠点を「空港」と呼ぶように、宇宙へと向かうロケットやスペースプレーンが離着陸する拠点を「宇宙港」(スペースポート)と呼びます。

2011年には、アメリカのニューメキシコ州に世界初の「スペースポート・アメリカ(Spaceport America)」が開港するなど、世界中で開発が盛んに行われています。

もちろん日本も例外ではありません。じつは日本列島は基本的に東と南が開けているため、打上げに適した場所なのです。そのため、すでに本格運用されている宇宙港があるほか、全国各地で宇宙港開設を目指す動きが広がっています。その代表例をご紹介します。

北海道スペースポート(HOSPO)/北海道

画像: SPACE COTAN株式会社

SPACE COTAN株式会社

2021年に本格運用が開始された、世界中の民間企業・大学研究機関などが使える商業宇宙港です。現在のところ、ロケット打上げや気球、小型航空機などの航空宇宙実験が主な利用目的となっていますが、将来的には宇宙旅行にも利用できる有人のロケットやスペースプレーンの打上げも検討されています21)

スペースポート紀伊/和歌山県

画像: © スペースワン

© スペースワン

和歌山県の串本町に建設された、日本初の民間ロケット発射場です。2024年3月時点では、小型ロケットで人工衛星を打上げる商業宇宙輸送サービスの提供が主な用途として想定されていますが、宇宙教育および観光、交流の拠点としての活用も検討されています22)。2024年3月にはカイロスロケット初号機の打上げを行うなど、今後の活用に期待される宇宙港のひとつです。

参考資料

22)スペースワン

大分空港/大分県

画像: 大分空港/大分県

大分県は、2020年にSpace Port Japanのサポートを受け、既存の空港である大分空港を宇宙港として活用することを目指すと発表しました。航空機の離発着という従来の空港の機能に加えて、ロケットの空中発射拠点や宇宙船の離着陸場としても利用するという構想です。大分県では、地上から空に向かって垂直にロケットを打上げるタイプではなく、有翼型の宇宙船が着陸できる「水平型宇宙港」としての活用を目指しています23)

下地島宇宙港/沖縄県

画像: 元図/三菱地所提供

元図/三菱地所提供

「宇宙に行ける島、下地島」をコンセプトに、2020年に沖縄県の事業として採択されました。大分空港と同様、すでにある空港を利用して、宇宙港の機能をもたせるものです。多くの人が利用できるよう、ANAやHISなど60社以上の企業が参加する「下地島宇宙港事業推進コンソーシアム」を設立し、宇宙港の開港を目指しています24)

2040年には300万円で宇宙に行ける時代に!?

画像: 画像:iStock.com/ dimazel

画像:iStock.com/ dimazel

ご紹介したように、宇宙旅行はすでに実現の段階にまで来ています。とはいえ、まだ高額な費用がかかったり、オービタル旅行では宇宙飛行士のような訓練が必要だったりと、一般の人にとってハードルはまだ高いのは否めないでしょう。

それでも、かつては夢の存在だった海外旅行が身近な存在となったように、技術やサービスの進化にともない、宇宙旅行が身近な存在となる日は着実に近づいています。

たとえば、有人宇宙輸送機の開発・運用を進める「将来宇宙輸送システム社」では、2040年には300万円で7泊8日の宇宙旅行が実現予定と発表しています25)。300万円といえば、世界一周クルーズ旅行とほぼ同じ代金ですから、十分現実味があるのではないでしょうか。

ちなみに、宇宙旅行が盛り上がるなか、私たちの身の回りでも宇宙を身近に感じることができるイベントや、ロケット打上げ応援ツアーなどが次々と行われています。ぜひ宇宙旅行だけでなく、宇宙体験イベントにも注目してみてください。

※この記事の内容は2024年3月25日時点の情報を元に制作しています

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